「初体験物語」和歌山市

生まれて初めての体験って、ハラハラドキドキって感じでワクワクしますよね、その多くは!?
でもそうでない初体験もありますよね。
先週末から、二朗はそうでない初体験をたくさんしてきましたので、報告させていただきます。

とある金曜日(と言っても先週ですが)の朝方5時ごろ、腹部の痛みで目が覚めた二朗は、いつものように下痢なのかとトイレに駆け込みましたが、そんな気配はありません。
しばらく、布団の中で様子を見ましたが、5分毎くらいにジンジンとくる痛みはおさまりそうにありません。この日から3泊の和歌山出張を予定している二朗の頭の中は、痛みと責任が洗濯機の中のようにぐるぐる回っています。
「この痛みは、ただものではない、しかし、病院に行くと最低2時間はかかるわな、そうなると間に合わないわな、仕事に穴を開けるわけにはいかないわな・・・」などとどうしたものかと悩んだ末に、出した結論は「出張に行く」でした。

お腹を抑えながら、急いで着替えを済まし、荷物(前兆があったのか、いつも直前にバタバタ荷造りする二朗が前日にパッケージしていたのです)を持って、家人(この時点で呆れていました)に松戸駅まで車で送ってもらいます。
こんな時に限って、職場に忘れ物をしたことに気が付き、早朝の誰もいない職場に寄って、品川駅から新幹線に乗り込みます。
おかげで、予定していた新幹線に乗り遅れてしまいました。
窓際A席に陣取った二朗ですが、痛みを抱えるように小さく丸まって痛みをこらえます。
2時間半の間も5分毎に来るジンジンとした痛みは変わらずですが、痛みに慣れてきた二朗は「何かお腹に入れなきゃ」の発想で、新大阪駅でサンドイッチを調達し、特急「くろしお」の中で野菜ジュースとともに無理やりお腹の中に押し入れます。

和歌山に到着したころには痛みが小康状態になり、3時間の仕事に臨みます。
しかし、後半の仕事になると、また痛みが襲い始めました。
それでも、誤魔化し誤魔化して、何とか終了。

ここで病院に行きたいところですが、この後は、12月末で松戸に引っ越した二朗のために地元の人が催してくださる送別会が予定されていたのです。
これもまた、欠席出来ないのでと、お腹を抱えながら、お店へ。
既に全員お揃いです。
普通は生ビールで乾杯する二朗ですが、芋焼酎のお湯割りにしました。
ちょっと口につけましたが、味を感じません。
何かいただかなきゃとカルパッチョのトマトとお鍋の豆腐を少々口にしますが、まったく食欲が出ません。
気を使って店の人が作ってくれた雑炊が出てきた頃には痛みがピークに!

見かねた参加者の一人であるトレビさんが機転を利かしてくれて、救急を受け付けてくれる病院を探してくれた上にマークXを救急車代わりに走らせてくれます。
すぐ近くのH病院にお伺いしました。
診察を受け、虫垂炎かもと言われましたが、ここでは設備不十分でちゃんと診断できないとのことで、和歌山県立医科大学病院を紹介されます。
まずは一つ目の初体験!
県立医大への連絡の間「点滴」をされました。
50年も生きてきた二朗ですが、これまで点滴というものをしたことがなかったのです。
もちろんなんのことありませんでしたが。

急いで県立医大へ。
着いたのは20時ごろだったでしょうか・・・
すぐさま、診察台へ。
すると、痛がる二朗の周りが人だかりになります。
矢継ぎ早に、名前や生年月日、病状を聞かれます。
それも同じことを何人も・・・・。
「そうかここは医科大の附属病院だったんだ」と気が付きました。
そんな状態に、二朗のパンツを下げようとする人が・・・・
「ちょっと待って、今日は勝負パンツはいていないし・・・」とか思っていると、ちょっとだけ下げて、足の付け根の動脈から採血されました。

その後、レントゲン、CTと検査が続きます。
レントゲン室への移動は車いすで。
これも初体験。
いろんな検査が続きますが、なかなか診断されません。
その間、二朗は痛み止めも打ってもらえずに痛みと闘っているのです。
病院に着いた時から付き添ってくれている肝っ玉母さんのような看護師さんがはげましてくれます。

また医者がやってきて、「造影剤を入れてCTを取ろうと思うのですがリスクがあるので説明します。リスクは・・・・・・、了解していただけるのであれば、こちらにサインを!」
こんな状態の二朗に「判断なんかできるかい、好きにしてくれ!」って感じで、適当にサインします。

そしてようやく出た診断結果が「腸閉塞」とのこと。
一か所癒着しているようで、そこがくびれていて腸をふさいでおり、食べたものがたまり、小腸が腫れ上がっていたそうです。
食べたものを抜き出せば自然治癒の可能性もあるとのことで、手術する必要があるかしばらく様子を見ようということで緊急入院となりました。
ここでやっと痛み止めを打ってもらって痛みから解放されました。
考えてみたら痛みと闘っていたのは19時間!

ところが次に腸にたまった食べかすを出すために鼻から管を入れられます。
これまた初体験。
これが苦しいのなんの・・・
腸の入り口までゆっくりゆっくり入れられます。
同時に鼻にはゼリーも入れられます。
おかげで、鼻の周りはズルズル状態!
やっとたどり着いたようです。
ここでやっと診察終了。
病室に連れて行かれます。

次の初体験は「入院」です。
横になったまま10階の4人部屋に案内されました。
夜中の病室は静まり返っています。
ここで登場してくれた若くて綺麗な看護師さんがやさしく声をかけながら、体温と血圧を定期的に測ってくれます。
心がなえているのか、天使のように感じます。
さすがに疲れたのか体のだるさを急に感じ始めましたが、お腹に管が入っていることもあり、なかなか落ち着きません。
寝返りを何度も打ち、やっと横向きでお腹の違和感を感じない体制を見つけ、眠りにつきました。
それでも朝まで何度も目が覚めます。
管が入っているので、水も飲めないのです。
だから口はカラカラ!
ずっと点滴したままです。
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トイレに行く元気もなく、おしっこは尿瓶へ。
これも初体験です。
その後もウトウトしますが、寝入ることはありません。

朝になりました。
歩ける人が動き回り始めます。
そのうち、いい匂いがしはじめ、朝食の時間になりました。
食べることができない二朗にはもちろんありません。
お腹が空いているのに食べられないのはつらいですねえ。
食器の音がやけに気になりました。

昼前にレントゲンに出かけます。
綺麗な看護師さんが車いすを持ってきてくれて、「どうぞ」と言われるので「病人みたいでいやだあ。歩いていきたい。」と言うと、「点滴や管がついていれば、立派な病人です。大人しく乗ってください。」と諭され、しかたなく、車いすでレントゲン室へ。
結果は何も言われませんでした。

お昼過ぎベッドで横になっていると、お腹がムズムズ「これはガスの前兆では?」
慎重におなかに力を入れると「すー」っと静かにおならが出ました
「よかったあ」っと思わず声が出ました
なぜって、ガスが出るってことは折れ曲がっていた腸が、無事通過していることなんです。
医者に言うとおそらく手術はしなくていいだろうとのこと。
まずはホッとでした。

午後は気分が楽になり、日頃の寝不足からか、気が付くと何度も寝入っていました。
おかげで、あわててお見舞いに来ていただいた方が来られたことに気が付かないことも・・・
大変失礼しました。
気分が楽になると、体も楽になり、トイレも自分でいきます。
点滴や管がつながったまま、10階のフロアを歩き回ったりもし始めます。
面談室からは、南の方角が見渡せます。
奥に見えるのが、マリーナシティ、右は片男波、こんなきれいな景色のところに入院していたんですね!
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連日レントゲンとCTを撮って様子を見ます。
日曜日、最終結果が出て、腸は完全に通っているので手術の必要ないとのこと。
ただどの程度癒着しているかわからないので、もう一度検査をしようということになりました。

月曜日の午前中に最終検査を受け、やっと点滴と管から解放されました。
その結果、癒着していないように思われるとのこと。
最後はっきりしませんが、とにかく火曜日に無事退院することになりました。
もう食事を取っていいとのことでしたが、お昼の用意には間に合わず、売店でプリンとヨーグルトをいただきます。
普段甘いものをあまり好まない二朗ですが、やはり欲しくなりましたねえ!
管が外れると体も軽くなり、午後は思わずパソコンで仕事をしてしまいました。
(内緒ですが、携帯もWifiもだめですと言われず、使い放題でした)

楽しみな夕食の時間となりました。
はじめての病院食です。
今日のメニューです。
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「三分がゆ」です。
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「魚の煮つけ」です。
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「豆腐の煮物」です。
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「カリフラワー煮」です。
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もっと味気ないものかと思っていましたが、おいしく味付けがされており、なかなかのものです。

最後の夜は、携帯のワンセグでテレビを見る元気も出てきました。
しかし、同室の方の様子を見ていると、明日手術の人や、退院した人の後に来た人は他の病室から変わってきたお年寄りで、耳が遠く、おまけにおむつで、看護師にとても手間を取らせます。
病院ですから、当たり前のことなんですが、人それぞれいろんなドラマがあるんだなと実感しました。

最後の朝食です。
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「三分がゆ」です。
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「ブロッコリーの煮浸し」です。
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「里芋煮」です。
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「フルーツ缶」です。
みかんの缶詰でした。
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食後、10時に無事退院です。
5日間過ごしたベッドに何となく別れがたい気持ちが・・・・(看護師さんではありませんよ)
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今回の騒動では終始金曜日に送別会を開いていただいた皆さんにご面倒をおかけしました。
とくにトレビさんにはなんてお礼を言っていいのやら・・・
またたくさんの方にお見舞いに来ていただきました。
心から感謝申し上げます。

おかげさまで、その後は順調に回復し、昨日から普通の食事がとれるようになりました。
再発の可能性はありますが、普通の生活に戻ることができ、ホッとしているところです。

入院によってたくさんの人のご配慮、ご支援、心の暖かさを感じ、二朗は一人で生きているのではないんだということを改めて認識するとともに、健康の大切さなど多くのことを学ぶことができました。

これからも皆様方にご面倒をおかけすることも多いかと思いますが、お付き合いのほどどうぞよろしくお願いいたします。


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2013/02/02 12:11 | COMMENT(0)TRACKBACK(0)

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